第6話 やまがた案内番所のなぞ

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ブログのネタ探しに、また七日町に舞い降りました。
ネタを探せど収穫なし。
そして寒さには耐えられず、とぼとぼ家路につこうとしたその時。

何かおもしろそうなもの発見です。
やまがた案内番所。
案内番所というからには、きっと山形を親切に案内してくれるに違い無い。
初めての山形市内に困った方も、ネタに困った迷える(大)羊の私も助けてくれそうな空気が漂っています。
今回は、この山形案内番所のなぞに迫りたいと思います。

この「やまがた案内番所」とは。
山形青年会議所が「地方の魅力創造委員会」の事業としてはじめたものだそうです。
やまがた案内番所のHPをチラ見したところ、山形にはまだあまり知られていないスポットがたくさんあり、地元の人が隠れた名所や名店などの耳より情報を教えてくれる、というような事が書いてありました。

私はこの看板を見つけた時と、地方の魅力の創造という言葉を後に見て、この案内番所で山形を案内してもらっちゃおうと(ちゃっかり)考えちゃいました。

しかし、最初に見つけた時、私が出歩いていた時間は夜遅かったので、肝心な番所が空いていません。
後日仕切りなおしです。

そして来ました。再び七日町。
相変わらず雪が降っていて、寒かったこの日。
今回は同じゼミの友人、マチルダという女性と番所リベンジです。
最初に目に留まった番所はここ。池田屋さん。

池田屋さんの店名よりも、「もちや」の方が目立つ!
大変わかりやすくてよろしいです。
マチルダ曰く、以前あんみつを食べたらおいしかった、との事だったので胸を躍らせお店のドアに手をかけたのでした。

が、

迷える(大)羊、またもや路頭に迷う。
ドアが開かない。
お店は休みだったみたいです。
暖かい店内で、おいしい甘味を食べながら魅力的な地方を紹介してもう妄想がきれいに崩れてしまいました。
今度は池田屋リベンジでしょうか。
どなたか行った事のあるかた、感想お待ちしております。

池田屋さん以外に案内番所はあったかしら・・・。
と、寒空の下、思いを巡らせながら思い出しました。あそこにあったと。
いい感じにスイッチが切り替わり、向かった先はこちら。
池田屋さんから歩いて10分弱のところ。

褐色の光が暖かい、やわらかい雰囲気のこの喫茶店。
喫茶ひまわりです。
雰囲気に魅かれながらも、ちょっと大人の雰囲気が漂っているこのお店に、二人とも緊張しながら(観光客気分で)入店。
明らかにぎこちない私たちに、優しくいらっしゃいませと言ってくれたご主人と奥さん。
一気に心がほころびました。コーヒーの香り、いい感じです。

まずは、何か注文を。
メニューは曜日ごとのサービスコーヒーが400円から、ブレンド、ウィンナーと、種類はさまざまです。
私たちは月曜日のサービスコーヒーを注文。
コーヒーはサイフォンで入れる本格派です。

そして、シックで手によくフィットするコーヒーカップに、上品な香り高いコーヒー。絶品です。ブラックでいただきました。

おいしいコーヒーと店内の雰囲気に気をとられ、本来の目的をすっかり忘れていました。
気持ちを整えて、ご主人に聞いて見ました。

私「すみません、外にあった『やまがた案内番所』、あれはどういったものなのですか?」
と言っちゃいました。そういったところ、

ご主人「山形にはじめていらっしゃったお客さんに観光案内のパンフレットを渡したり、歩いていける観光スポットを教えてあげたりします。」

とのことでした。
そういってご主人は観光案内のパンフレットを4冊も出してくれました。
すごく優しい方です。私の下心、ごめんなさい。

そうすると、ご主人が、
「どちらからいらっしゃったのですか?」

そうきたか。
「え、ええと・・・芸術工科大学の学生で・・・」

ごめんなさい。観光客でも何でもありませんでした。
斯々然々を話したところ、それでも優しく対応してくれました。
やまがた案内番所のことや、お店のこと、七日町のこと、たくさんお話してくれて、心も体もネタもいっぱいです。
リピートして行きたいお店になりました。
ちなみに、今回取材させていただいた「珈琲ひまわり」さん。
お店を始めて38年、お勧めメニューは注文を受けてから常温のクリームをホイップして作るウィンナーコーヒーだそうです。
それから何よりも親切で優しいご主人と奥さんが素敵です。
皆さんも是非足を運んでみてください。

最後に、やまがた案内番所のいろいろをまとめると。
平成18年に23箇所に設置。19年には45箇所になり、駅前から十日町や七日町の歩いていける範囲に多くあります。
その店舗は喫茶店からデパート、中には洋服屋さんにも設置されていることもあるそうです。
山形のお土産や、ご飯のおいしいお店、歩いていける観光スポット、季節ごとのお勧め
など、聞けばいろいろ教えてくれるそうです。
よく、初めて山形に来た方や、一人でいらっしゃった方が利用されるそうです。
ちなみに今回、もらったパンフレットで、山形市内と山形市近郊の案内のもの以外にも、桃の節句に向けて伝統の雛人形を展示している施設の案内もいただきました。
季節ごとのサービスがうれしいですね。
観光案内以外にも、やまがた案内番所のHPにて、山形弁講座なんかもあったりします。
案内番所で山形弁を教えてもらうのも面白そうです。

やまがた案内番所は山形の魅力に近づくための手助けをしてくれそうです。
県外の方も県内の方も、新しい山形の街の魅力が見つけられるかもしれません。
利用してみてください。

山形の魅力は何よりも人が皆優しく暖かいです。
今回の取材、いつしか私の鼻水も止まっていました、ホントに。

■ADDRESS:
珈琲ひまわり
山形市七日町2丁目1-38
地図(GoogleMapにリンクします)

池田屋
山形市本町1丁目4-29
地図(GoogleMapにリンクします)

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街に興味をもって謎探し(宝探し?)しているのがとっても面白く、興味深く読ませていただきました。

来県してくださる方が喜んでくれるおもてなしってなんでしょうね。

またブログを熟読させてもらいます(^_^)/~

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どこかおかしい東北芸工大生たちが、山形市のいいお店、きれいな景色、おいしい旬な食べ物などを紹介していく。住んでいる人も知らないものもここには載っている。まさに山形ミ○○ラン!!彼らの「山形でのあそびかた」はこんな感じ。

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