山形市の中心市街である七日町。
そこには大通りに面して多くのビルや商店が立ち並んでいる。
新しい綺麗なビルもあれば格式ある古い商店もある。
そんな大通りを歩いていると建物と建物の間に不思議な感覚を覚える。
それは一筋の光であれば、先の見えない暗闇であり、吹き込んでくる風。
微かな存在感を出す商店、ときには人々の笑い声。
そんなスキマがある。
隙間は一本道で裏道に通り抜けるものもあれば、
いくつかの隙間がアリの巣のようにトンネルのように伸びている道もある。
そこで気になる路地のほんの一部をランキング形式で紹介してみよう。
まず第三位「お墓」
みなさんはあの七日町に墓所があるのは知っていましたか?
バーや居酒屋、ラーメン屋などが立ち並ぶ通りにある路地。
その奥には山形の歴史の中で重要な人物のお墓があったりするのです。
次に第二位は「シネマアサヒ前・ジャズバー」
この場所はその通りからは奥まったところにあり、日中は歩いていても気がつかないような場所だ。
夜になるとそこからは怪しい光を放ち、その存在を示す。
そして、第一位は、「元宝塚劇場跡地」
七日町大通りのお茶屋さんの脇から延びる路地。
七日町にかつてあった映画館、宝塚劇場。
今となっては利用されておらず、その姿だけが今も残っている。
日中でも少し薄暗い空間になっていて奥へ歩いていくと、洞窟の奥には不思議な世界がある、そんな本の世界に入ったような感覚になる。
先に続く道はハリー・ポッターに登場するような薄暗い路地を思わせ、右や左、ビルの形に沿って道は伸びていく。
そこを抜けると小さな公園があり、なんと自販機が9台もある。
ありすぎだ・・・。
ちょっと怪しいアクセサリーショップや異色な居酒屋など。
居酒屋はその名も「きんぎょ」
だが・・・鯉のぼりが目印っていう・・・。
ビルの裏口の扉はスゴイ派手だったり・・・。
夜は一層暗い雰囲気を漂わせ、コンクリートの壁が不気味にその存在を主張し、表では見ることのできない七日町の姿と垣間見ることができる。
その他にも七日町には路地は無数に存在しています。
地図画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。
ビルとビルの隙間、
そんなありきたりな場所にも町は表情を浮かべる。
ちょっとだけ気にして覗いてみてください。
あなたの知らない七日町がそこに広がっているかもしれませんよ。
(写真と文:青山京平)