第13話 所持金237円で午前5時の山形駅を探索

おはようございます。そしてただいま山形。
つい3時間前、東京から帰ってきました。この不況の中、私は就職活動中です。
いつもだったら体力と金額の問題で、深夜バスで東京発仙台行きのバスに乗り、仙台から高速バスで山形に帰ってくるのですが、今回は本日のゼミに出たいがために東京発山形行きの深夜バスに乗って帰ってきました。
おかげ様でヘトヘトでございます。

深夜バスがかなり体に堪えたため、サッサと家に帰りたいところでしたが。

午前5時30分に山形駅に着いたけれども、この時間では家に帰る交通手段がありません。

タクシーがあるじゃないか。
いや、タクシーはタクシー代が高い。
しかも現在の所持金は237円。乗れない。

バスがあるじゃないか。
バスの始発まであと2時間。
しかも237円じゃバスにすら乗れない。

歩け!
歩くと家まで50分。
体力が持たぬ。

だったらお金をおろせ。
そうだ、そうしよう。そしてタクシーでぬくぬくしながら帰ろう。

と、思った矢先の出来事。



写真右手に注目。
5時だとキャッシュディスペンサーが開いていないという。
コンビニでお金を下ろすと手数料210円がかかってしまうし...。(吝嗇)

その210円が惜しいがために、大学発の無料循環シャトルバスに乗ることを決心しました。
始発時刻は8時21分。

始発までお金がないけど暇なので、山形の玄関口、山形駅を午前5時30分から探索することにしました。

午前五時の山形駅は、駅として必要最低限の機能しかしていない感じです。
この駅で今機能しているのはこちらです。

エレベータ。

エスカレータ。

JRの各施設。

というところですかね。あと、コインロッカーや自販機、公衆電話などでした。

237円で何ができるか。
1. 自販機で飲み物を買う
2. JRの入場券を買う(隣の駅への往復すらできないため)

ちなみに、スーツなどの大荷物を預けたかったけれども、コインロッカーの使用料は300円のため、断念。

選択肢は二つに一つ。うーん、究極過ぎる。

究極過ぎて結局選べず、(単純にお金がもったいないので)お金を使わないで山形駅をぶらりすることにしました。

山形駅は、『橋上駅舎』の形を採用しています。橋上駅舎の特徴は、2階に駅舎、1階に線路が走っているといったものです。駅の利点は改札口が一箇所で住むという点。駅の機能の簡略化ができるそうです。山形駅は線路を挟んだ東西の行き来が駅舎を通ればらくらく出来るというのも利点の一つではないでしょうか。

全国的にいえば、橋上駅は山手線の大崎駅などに採用されています。

ちなみに、高架の上を鉄道が走り、高架の下に駅がある駅舎の形を高架駅と呼ぶのですが、山形を含む、秋田、山梨の3県には高架駅は存在しないようです。Wikipediaを見てびっくりです。


駅の入り口は2階。駅東西口は共にペデストリアンデッキを採用しています。

こちらがタクシー乗り場。

こちらがバス乗り場。

バスが来る気配はまだまだありません。

このペデストリアンデッキが完成したのは2002年だそうです。山形新幹線開通に伴って、山形駅も一新することになりました。そして現在の山形駅の姿がこれです。


早朝の静かな山形駅ですが、2007年の資料によると、一日平均11,014人もの人が利用しているそうです。
11,014人というのは、山形の総人口のおよそ1/100くらいです。(これを見ると、そう多くもない気がしますが)

この静けさからは想像できませんが。
午前7時をすぎる頃には通学通勤の人でにぎわいます。


次回は駅舎とその歴史について、もう少し語ってみようと思います。お楽しみに!

■address:山形県山形市 山形駅

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