山形の空き物件と様々な要素を照らし合わせ、考現学的に都市をリサーチしている中、まちなかを歩いていると、ときに謎の物体に遭遇することがあります。
一体誰が何のために設置したのかわからない、そんな物体。
今回は「これは一体なんだ?」という、謎物体をリポートします。
一件目はこれ。
一見、何の変哲もない交差点に見えますが・・・信号機に注目。
ん? 電柱が水色・・・? そして一番上に何かある!
交通標識も当たり前のようにくっついてるけど、これはただの電柱じゃない!
もうちょっと寄ってみます。
交通標識と信号機が、しっかりと金具で固定されている。
でも、巻いてある金具が水色に塗装されていないということは、少なくとも信号機のために立てられたものではないことがわかる。
視線を下げると、電気メーターが付いていた。
あれ? と思ってよく見ると、まったく動いていなかった。
信号機の電気量を測るメーターではないのか・・・。
頂上部の装置についても、機能していなさそう。
形状から想像すると、何かの気体を出しそうな感じ。
今回の調査ではよくわからなかったが、きっと信号機になる前は全く違った用途で使われていたのかも知れない。
そんなことを考えると、使えないものをそのまま捨てたり壊したりする前に、なにかに利用できるんじゃないかと考えることは、新しい風景を創ることに繋がるかも知れないと思えてくるのでした。
(文と写真=工藤裕太)