第56話 方言の話

日本、東北も様々な方言がありますね。
山形も、もちろん方言があります。

山形は、なんか、人懐っこい感じと言うか、標準語から見るとなんか変。
使い方? 言い方? が他県と異なっているのでしょうか。
以前、山形特有の「山形の冷やし商品」についてご紹介しましたが、方言も特有なんですよね。

今日は山形弁についてお話したいと思います。
まず、僕の祖父と祖母の会話から。

p_hougen_02.jpgばあちゃん。頼もしい存在。
p_hougen_03.jpgじいちゃん。写真を嫌うので、寝ている隙に。

祖母「ほれ、ままけーは」(ほら、ご飯食べなさい)
祖父「んだが」(そーか)
祖母「んぼこんねんだがら、わらわらままけー」(子供じゃないんだからはやく食べなさい)
祖父「...(もぐもぐ)」
祖母「うめが?」(おいしいか)
祖父「んだな」(そうだな)
祖母「明日の畑、何時? 6時?」
祖父「んね」(違う)
祖母「5時?」
祖父「んだ」(そうだ)
祖母「トラクターのガソリンねーがら、ほのうち、つめどげな」(ガソリンないからそのうち、入れておきなさいね)
祖父「んだんだ。わがた。」(そーなんだ。わかった。)

普段からこんな感じです。
祖父は「ん・だ・な・ね・が・わ・た」しか使っていません。
これで会話が成り立ちます。
また、山形では、ガソリンは「給油する」ではなく、詰めます。

他にもこんな山形弁があります。

・「ゴミ投げしといて」(ゴミ捨てておいて)
冷静に考えてみると、ゴミって投げませんよね。
捨てるものです。

・「先輩。お疲れっす。めし、食べたのっす?」
語尾に「っす」を付けるとなんでも敬語になります。
高校生がよく使います。

・「もしもし~御世話様~佐藤でした~」
電話の冒頭で会話が終わってしまっています。
名を名乗る時、過去形で話す場合がよくあります。

・甘い→あまごい、辛い→かれ、酸っぱい→すっかい、しょっぱい→しょっぺ、苦い→にげ
これは、通じますかね?

・「け」、「く」、「かね」
東北地方ではよくある会話ですね。
正解は「け→食べろ」「く→食べる」「かね→食べない」
略語です。

これはほんの一部です。
また、地方によっても表現が違ってきます。
日本海側、庄内弁だと語尾に「〇〇だの~」と付けます。
もっとたくさんありますが、きりがないのでこのへんで...

山形に遊びに来る機会があれば食・自然・温泉だけではなく
方言も堪能してみて下さい。

きっと、もっともっと山形が好きになるはず。

(文・写真=佐藤英人)

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