第57話 古本+カフェ

山形市にある重要文化財・文翔館のすぐ裏に、最近カフェがオープンしました。

その名も、『紙月書房』。

そこは、古本を売りながら、同じ空間内でカフェも開いているそうです。
「カミツキ」という言葉の響きの面白さと、古本販売+カフェという空間に興味を持ち、ちょっと覗いてみることにしました。

p_kamitsuki_01.jpg正面にカフェのカウンター、右側には古本が陳列されている本棚。

シンプルで落ち着いた店内には、優しそうなマスターと、その奥様。
そしてたくさんの面白そうな本が揃えられていました。

「これはすべて今までに私が所有していたものだよ」

と、マスター。なんと、店内の本は今まで集めてきた本。
しかもマスターは5000冊から6000冊ほどの本を所有しているのだとか。
雑誌ではなく書籍がほとんどで、小説等もあり、色々あるなと思っていましたが、それでも古本屋としてはまだまだ本が足りないと、マスターは言います。

p_kamitsuki_02.jpgところ狭しと陳列された、本の数々。

僕はゆっくりアイスコーヒー飲みながら、カウンターでいろいろな本の話をしました。

何気ない本についての会話でしたが、途中途中にマスターは、「ふむふむ」と考えながら店内から様々な本をセレクトして持ってきて、僕に色々紹介してくれました。

p_kamitsuki_03.jpg戯曲『サロメ』。なんと100年前出版されたもの。美しい本でした。

マスターの話も、持ってきてくれる本も興味深く、ついつい長居してしまいました。

ちなみに今回僕は、榮久庵憲司の『道具考』と、小泉文夫の『空想音楽大学』を購入。
もちろん建築の本も気になるものがあったんですが、まだ値が付けられていませんでしたので、また今度来たときに。

まだ出来たばかり、でもまたすぐに行ってみたいなと思うお店でした。

(文・写真=工藤裕太)

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