見かけよりも妖しい元ホテル

お得/オマケ付き まちなか アイデアあり ルームシェア レトロ
所在地 山形市七日町4丁目

知り合いの方との会話の中に、「使われなくなったホテルがあるよ」と出てきたのがきっかけで、後日誘われるがままついていくと、それは花小路という昔からの飲み屋街の入り口にありました。

「人は、見た目よりもなかみ。」っていいますが、これ、建物にも言えるみたいです。

味気ない入り口の扉を開けると、2階へ上る吹き抜けの階段があり、そこでもはや、なんだか空気が違っていました。
階段を上った先には「受付・会計」が。そこは、素っ気無い対応の従業員がいた(たぶん)小さな空間でした。

色あせた深緑色の絨毯が敷かれた廊下、
赤い絨毯と、赤いライトが際立つ部屋、
コンクリートがむき出しの床に無造作に置かれたベッド、
外観はそんなにそそられないけど、ホテル内に漂う妖しい空気に、僕はやられました。

もともと、ミサワクラス(旧三沢旅館)のようなプログラムで、再生の話をいただいたこの建物。ミサワクラスとは少し違ったやり方で再生していくと、また違った場所が生まれる気がします。

華やかな飲み屋街のホテルっていうのが、またストーリーがあっていいですよね。

晴れの日より、曇りの日が似合う建物です。

左:素っ気無い対応の従業員がいた(たぶん)受付 右:ところどころの汚れも、いやじゃない階段。

左:湿っぽい空気感が漂う一室。 右:妖しい感じ、伝わりますか?

図面。拡大画像

アイデアあり

空き物件「見かけよりも妖しい元ホテル」の住まい方、使い方を提案します。

SOHOハウス
特徴 隣の部屋が仕事部屋。

ここの使い方は、やはりミサワクラスのようなプログラムがいいと思った。
が、ここまですっきりした空間だったら、オフィスもアリなのではないかとも思った。

そこで考えたのは、キッチンだけはシェアするが、個室はオフィスでもお店でも住まいでも、どれもアリにしてみる使い方。

家で仕事をするイメージで、1人で2部屋を借りて、仕事部屋と住まいで分けて使うのもアリだと思う。

これまたアトリエと住まいにしてもいいだろう。
ざっくりとした空間のSOHOと、小さくすっきりした住まいが合わさったような使い方になのではないか。

そこで、思うことがあった。
「山形では、SOHOだけでは成り立たないのだろうか?」
気になったので、山形のオフィスや店舗はどのような状況か、調べてみた。
やはり、空きが多い。しかも、大きな空間や、ひっそりとした場所にある物件だった。
家賃の負担や、ちょうどいい空間がないことが原因なのかもしれない。
加えて、街中での交流人口の少なさが、ひっそりとした場所にハンデになっているのかも知れない。

どこかでアドバンテージが出てくるから、山形では住まいと仕事を近くに置いて、考えてみた。
住まいと仕事を近くに置き、いろいろコンパクトにしてみると、長く続けられるだろうし、負担もかからず、少しは現実的になるのではないでしょうか。


(文・写真:黒田良太)

2部屋仕事に使ってみる。

すっきりとした、小さなオフィス。必要なものだけでそろえて、はじめてみる。