2012年 4月中旬
みなさま、・・・前21話、誠にお見苦しい画像を、申し訳ありませんでした。
・・・もう、しません。
春です。
もう融けないんじゃないか?
と思うほどの大雪も、季節がくればちゃんと融けるもんです。
昨年12月下旬から毎週土日+α 、延べ40日に及ぶ長い時間を費やした剪定作業も、4月14日、ようやく完了しました。(プロからみれば、まだまだ不足でしょうけど・・・)
そして、大雪の影響で折れてしまったリンゴの木。完全に幹から離れてしまった枝は切り落とし、表皮が繋がっている枝は、そおっと大事に持ち上げて、支柱で固定しました。
これが
こうなりました。
リンゴは幹の表皮に近い部分から養分を吸い上げるので、表皮が繋がっていれば生き残ることがままあるのだそうです。
どうかな。
このままうまく生きてくれればいいけど。。。
剪定が終わると、剪定した樹の切り口に「癒合剤」という薬を塗布しなければなりません。
剪定した後の切り口といっても、細かな枝や先刈りした枝など、りんご、サクランボ、ラフランスと全て数えたら数百、いや、数千箇所にもなるはず。
「癒合剤」は「切り口からの雑菌の侵入を防ぎ病害の感染を防ぐ」という目的なので、本当は全ての切り口に塗布するのが理想的でしょうが、とても全部は不可能です。
なので、3cm以上の切り口に絞り、比較的小さい切り口にはチューブ入りの「トップジンM」、大き目の切り口には「バッチレート」を刷毛塗りで塗布しています。
雪が融けて動きやすくはなっていても、全ての園地の全ての木を回る塗布作業。
これもなかなか甘くない。想像以上の時間と労力を要します。
剪定が終わってまだ1週間、またまた休日のたびに数日間、癒合剤の塗布をしている間に、気温も上がってきて、一斉に果樹が芽吹きはじめました。
剪定していたときに見ていた小さな花芽が見る見る膨らんで、もう開花も間近です。
リンゴ、ラフランスは、芽吹いてくると一つ一つの花芽がフキノトウのようなキャベツの赤ちゃんのような、葉っぱの包み状の形をしていて、一つの花芽から約7~8個の花が咲き、それらが全て果実となります。
また、サクランボは米粒のような一つ一つの花芽が7~8個集まっていて、一つの花芽から約3個の花が花束状(花芽8個×3個=24個の花)に咲き、それが全て果実となります。
初めて自分が剪定を手がけた果樹たち。
・・・何とも言いがたい愛おしさです。
さ~て、これから本格的な農作業のシーズンが始まります!
つづく