第39話 アジアハウスの新展開。都市を刺激する。

p_newasia_01.jpg

昨日あたりから、アジアハウスの1階に夜も明かりがつき始めた。

p_newasia_02.jpg

中をのぞくと、壁際に置かれたモチーフを見つめ、作品をつくるミサワクラスのマツジュンさん。

いろいろ落ち着きはじめた最近、ミサワクラスのメンバーが、作品制作を再開し始めた。

実は今、2月にミサワクラスのオープンスタジオを考えています。
今回はみんなで何かをつくるのではなく、個人の作品を展示しようという企画。

今までは自分の部屋で作品を制作していたが、最近手狭になり始め、もう少し広めのスペースが必要になったのです。

そこで隣のアジアハウスを、2月までの短期間だけ借りることになったのです。


p_newasia_03.jpg

アジアハウスの1階を、さっぱりとしたアトリエに使うこの感じ、

見ていてかっこいいと思った。

このRC造の無骨な空間で、工業用品の照明の下、何かに向かって祈っているような姿が良かった。

p_newasia_004.jpg

通りのシャッターが降りているけど、この姿は街に開き、もっと見せるべきだと思った。
本人はシャッターを開けて制作をすると、

「見られている感じがして、気が散る。」

と言うが、このインパクトはそれを我慢してやる価値があると思う。

街にとって、この光景は異質だ。
マンネリ化した街の人の脳を刺激してくれる力を持っている。

何かが起こりそうな予感と、小さな期待を抱くと思う。

これは、都市を刺激するアクションだ。

(文と写真=黒田良太)