第51話 共同生活独特のツール

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共同生活は、一人暮らしとはまるで違います。

ミサワクラスのように、キッチンなどの空間や、冷蔵庫などのモノを共有すると、いろいろ面倒なこと、ストレスになることが出てきます。

僕もそういったストレスがやはりありました。
僕はきれい好きで、キッチンのコンロや流しに誰かの使いっぱなしがあると、気になります。
キッチンが汚すぎると、居たくなくなります。

他の人も使うのに、「汚い・使いっぱなし」という状態は、みんなに不快感やストレスを与えます。

ミサワクラスではそれが結構問題になりました。
そんなこともあって最近では、こんなものが増えてきました。

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使い方や注意事項が書かれた張り紙付き冷蔵庫。

冷蔵庫などに張り紙が貼られ、シェアするモノの『how to』が書かれています。
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冷蔵庫を使う人張り紙。

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ゴミ箱の使い方張り紙。

張り紙だけではありません。
張り紙からヒントを得て、共同生活独特のツールを開発しました。

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炊飯器の使い方が書かれた黒板。

シェアするモノと、空間が一体化した黒板です。

ここでは黒板の手前に炊飯器が置かれ、黒板には炊飯器の使い方とルールが書かれています。

【炊飯器の使い方】
炊飯器を使う人は、使っている炊飯器の上に自分の名前を書いて下さい。
炊飯器を洗って、使い終えたら自分の名前を消して下さい。

こうやって、誰が使っているかがわかるようにして、責任の所在やモラルを保っているのです。


他にも、自分の部屋のドアを黒板にしていたりします。

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ドアノブまで黒板のドア。

黒板塗料という市販の塗料を使うと、どんなところも黒板になってしまいます。

それを使って、自分の部屋のドアを黒板にし、帰省中などに一言、
「○○日まで実家にいます。」
なんてメッセージを残しています。

この部屋はキッチンの近くにあるので、目につきやすいので、こういったメッセージを書いても機能しています。

花小路に新しく出来たシェアアパートでも黒板塗料を使っていますが、全部の壁がそうなっているのではありません。

みんなが目につく場所にあるところで、シェアするモノの近くだったりします。

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洗濯室の壁の一部が黒板になっています。

洗濯機の近くに黒板をつくり、
「今、○○が使っています。」
ってメッセージを書けば、ストレス無く暮らせると思います。

共同生活で、『共有する』と言うことは、モノや空間だけではなく、情報もすごく大事な部分なのです。

(文と写真=黒田良太)

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はじめまして。トモ子と申します。
先日は出版パーティもいかせていただきまして、
山形R不動産リミッテッドダイアリーもずっとみさせて頂いてます。
読んでいていつもわくわく、
なーるほど〜!と思いながらたのしませて頂いてます。

今回の黒板アイデアいいですね!洗濯機の空間にってのが、
目から鱗!!でした。


>『共有する』と言うことは、モノや空間だけではなく、情報もすごく大事な部分

ホントですね!また今日もひとつ、なるほど!が増えました♪