5月の半ば、新しく加わったメンバー主催のパーティーが開かれた。
いつものように、音楽を流しながら準備する。
ただ、いつもと違うのはインテリアの演出。
いたるところに新しいメンバーの得意技が、いかんなく発揮されていた。
結婚式場のお花屋さんで働く人が、お店から樹木の枝を頂いてきて、
彫刻をやっている人は、手の込んだミサワクラスキャンドルを作ってきた。
料理も、新しく加わったメンバーの得意料理や、結婚式場のパティシエさん手作りのケーキが出てきた。
なんだか僕たちの新歓パーティーよりも質が高く、なんだか悪い感じがちょっとした。
でも、こうやってびっくりさせられると、これから一緒に暮らしていくなかでの制作が楽しみでしょうがない。
ただキッチンで議論をかわすだけではなく、普段の生活では見れない部分が見れると、共同生活がいつも新鮮に保たれる。
僕も何か新技を会得しなくては。
と思わされたりもした日だった。
(文と写真=黒田良太)