#3 いざ潜入!
「案内してもらった物件にいざ潜入。いよいよ中に入ってみます。
まずは玄関。

壁紙は剝がれ、なぜかトイレットペーパーホルダーが落ちていました。
そしてキッチン。

キッチンは思っていたより綺麗。湯沸かし器が懐かしいです。
そして居間

壁に扇風機…こんなの銭湯の脱衣室でしか見たことが無い。
それにキッチンと同じく、なぜか柱がグレーに塗られている。
壁紙も黄ばみ、畳の劣化も進んでました。
奥に、もう1つの部屋があるということで、その部屋を見てみると

あれ?綺麗。
壁が白いし、柱もグレーに塗られてなくていい感じ。
天井も綺麗。でもなぜかドコモダケがぶら下がっている…
全体を通してみると、畳はボロボロだし、壁は黄ばんでいるし、柱はグレーに塗られているしと、悪いところに目が行きがちでしたが、でもそれ以上にたくさんの魅力が詰まっていました。
これだけ古い物件だったら改装したときに家の雰囲気がガラっと変わるだろうなぁという期待で胸がいっぱい。いや、本当は不安で胸がいっぱいでした。だって、この時点で僕はまだ正しいペンキの塗り方ひとつ分かりませんでしたから…つづく。
(文・写真=石母田 諭)

「改装OK物件」という言葉に惑わされ、無計画なまま勢いで引っ越したのはボロボロの平屋 (良く言えばノスタルジック)。そんな物件に山形R不動産の石母田が実際に住み、自分の手で少しずつリノベーションをしながら暮らしていく。

石母田 諭(いしもた・さとし)
1990年 宮城県石巻市生まれ。2015年 東北芸術工科大学大学院 環境デザイン領域修士課程修了。在学中は山形R不動産の活動に参加。解体予定の空き家に住み、改装しながら暮らす日常の様子を綴った「セルフリノベで暮らす」をプロジェクトブログとして発信。2015年〜株式会社オープン・エーに勤務。