#16 家の顔
お客さんが訪問してきたとき、まず最初に目にする場所は玄関。
その玄関の状態によっては家自体の印象や住んでいる人の性格が読み取れることから、
「玄関は家の顔」と言われることもあります。

入居時の玄関の状態
とはいえ、この家の玄関は入居時から何も手を加えておらず、謎のトイレットペーパーホールダーが転がっているままの状態。このままでは、この家に訪れた人に不潔な家に変な人が住んでいるという印象を持たれかねないため、急いで改装に取掛かります…
といっても具体的にこういう玄関にしたい!というイメージは特になく、とりあえず綺麗になって靴置きでも作れれば、くらいに思いながら破れかけていた壁紙を剥がすと、腰の高さくらいにかけて綺麗なコンクリートが現れてきました。

壁紙剥がし後
お、これいいじゃん。といつも通り臨機応変の改装計画。コンクリートより上の汚れている部分には白のペンキを塗装を塗っていきます。
壁の塗装が終われば、あとはホームセンターで数百円で買える木材と、100円ショップで買える金物を組み合わせて棚を取り付ければ、簡単くつ収納棚の完成!

白のペンキ塗装後

制作費1000円以内!
トイレットペーパーホールダーが転がっていただけの玄関が生まれ変わりました。
(文・写真=石母田 諭)

「改装OK物件」という言葉に惑わされ、無計画なまま勢いで引っ越したのはボロボロの平屋 (良く言えばノスタルジック)。そんな物件に山形R不動産の石母田が実際に住み、自分の手で少しずつリノベーションをしながら暮らしていく。

石母田 諭(いしもた・さとし)
1990年 宮城県石巻市生まれ。2015年 東北芸術工科大学大学院 環境デザイン領域修士課程修了。在学中は山形R不動産の活動に参加。解体予定の空き家に住み、改装しながら暮らす日常の様子を綴った「セルフリノベで暮らす」をプロジェクトブログとして発信。2015年〜株式会社オープン・エーに勤務。