#20 もらいもの生活
同じ学科(建築・環境デザイン学科)の友達や後輩達が作ったツリーハウスが解体される、という話を聞ききつけ、大量の木材を貰ってきました。

様々な長さ・厚さの廃材。使われ具合がちょうどいい。
割れや穴があり、建材としては決して完璧とは言えないこの廃材も、家具や装飾の材料として使う分には充分。こういった廃材は真新しい材料と違って間違った場所に穴を開けてしまったりしても全然目立たないという点では初心者の方にもオススメかもしれません。あまり気負いすることなく、サクサクと切ったり、穴を開けたりできます。

試作1号のスツール!

ベンチ!

棚!
また、特に加工しなくてももともと開いている穴にペンをさせばペン立てに。
建築模型を置けば敷地っぽくなり、紙1枚置けばメモ台になります。(無理矢理ですが…)

じゃん!
余った材料は、玄関に敷いておくだけで簡単に雰囲気を変えることもできるし、材料として必要なときは洗えばOK

タイルの上に並べるだけ。
リノベーション生活をしていると、どんどん楽しくなってきて、ここも改装したい!あそこも改装したい!と、欲がどんどんと出てくるばかり。計算もなしに進めていると、
「あれ、お金がない…食費削らなきゃ…」
なんてこともしばしば…。こうやって、木を貰ってきて再利用すれば、綺麗な木材には出せない独特の家具を作り、なおかつお金も節約できるので一石二鳥。
誰かにとっては廃材でも、誰かにとっては立派な材料。
随時、材料募集してます!
(文・写真=石母田 諭)

「改装OK物件」という言葉に惑わされ、無計画なまま勢いで引っ越したのはボロボロの平屋 (良く言えばノスタルジック)。そんな物件に山形R不動産の石母田が実際に住み、自分の手で少しずつリノベーションをしながら暮らしていく。

石母田 諭(いしもた・さとし)
1990年 宮城県石巻市生まれ。2015年 東北芸術工科大学大学院 環境デザイン領域修士課程修了。在学中は山形R不動産の活動に参加。解体予定の空き家に住み、改装しながら暮らす日常の様子を綴った「セルフリノベで暮らす」をプロジェクトブログとして発信。2015年〜株式会社オープン・エーに勤務。