第19話 建物のつくりは、こうなっています。
オープンハウスを前に、建物の配置や、つくりを知りたいはず。これを見て、皆さんの頭の中で、あんなことやこんなことまで妄想してください。

配置図。道路から奥に、2軒の建物はある。

1軒目の建物。
畑に向かって、大きく開口が開いている。この建物の魅力は、つくりより、長い年月が生み出す、木の風合い。きれいに掃除して、生活できるように、リノベーションします。

2軒目の建物は、比較的修繕は少ないが、建物のつくりが不便。壁を壊したりと、少しリノベーションします。
リビングがキッチンと離れていて、玄関の隣が子供部屋だったら、親と顔も合わせずに自分の部屋に行ってしまう。
使い方と、リノベーション次第で、劇的に再生すると思います。この2軒をまるっと借りてくれる人が見つかったら、その方と相談しながらリノベーション計画を進めていきます。もちろん、お金はオーナーさんが出してくれるので、そこらへんの心配はありません。
というか、こんなに融通が利く物件、オーナーさんなんて、普通いません。

山形R不動産草創期、2009年から2013年にかけて、当時の東北芸術工科大学の学生たちが山形市内の空き物件を探し、実際に再生していったプロジェクトダイアリー

黒田良太
鈴木芽久美
山本将史
工藤裕太
佐藤英人
石母田 諭