2009.12.1

第39話 アジアハウスの新展開。都市を刺激する。

黒田良太
 

昨日あたりから、アジアハウスの1階に夜も明かりがつき始めた。

中をのぞくと、壁際に置かれたモチーフを見つめ、作品をつくるミサワクラスのマツジュンさん。

いろいろ落ち着きはじめた最近、ミサワクラスのメンバーが、作品制作を再開し始めた。

実は今、2月にミサワクラスのオープンスタジオを考えています。今回はみんなで何かをつくるのではなく、個人の作品を展示しようという企画。

今までは自分の部屋で作品を制作していたが、最近手狭になり始め、もう少し広めのスペースが必要になったのです。

そこで隣のアジアハウスを、2月までの短期間だけ借りることになったのです。

アジアハウスの1階を、さっぱりとしたアトリエに使うこの感じ、

見ていてかっこいいと思った。

このRC造の無骨な空間で、工業用品の照明の下、何かに向かって祈っているような姿が良かった。

通りのシャッターが降りているけど、この姿は街に開き、もっと見せるべきだと思った。本人はシャッターを開けて制作をすると、

「見られている感じがして、気が散る。」

と言うが、このインパクトはそれを我慢してやる価値があると思う。

街にとって、この光景は異質だ。マンネリ化した街の人の脳を刺激してくれる力を持っている。

何かが起こりそうな予感と、小さな期待を抱くと思う。

これは、都市を刺激するアクションだ。

このブログについて
 

山形R不動産草創期、2009年から2013年にかけて、当時の東北芸術工科大学の学生たちが山形市内の空き物件を探し、実際に再生していったプロジェクトダイアリー


著者紹介
 

黒田良太
鈴木芽久美
山本将史
工藤裕太
佐藤英人
石母田 諭

カテゴリホーム
コラムカテゴリー
 
特徴 フリーワード
フリーワード検索
関連サービス
 
メールサービス
 
SNS
 
R不動産の本
 
PARKnize 公園化する都市 PARKnize 公園化する都市

緑豊かなオープンスペースを街にひらく

明日の風景を探しに 明日の風景を探しに

馬場正尊による思考と記憶の雑想記

公共R不動産のプロジェクトスタディ 公共R不動産の
プロジェクトスタディ

公民連携のしくみとデザイン

CREATIVE LOCAL エリアリノベーション海外編 CREATIVE LOCAL
エリアリノベーション海外編

衰退の先のクリエイティブな風景

団地のはなし 〜彼女と団地の8つの物語〜 団地のはなし
〜彼女と団地の8つの物語〜

今を時めく女性たちが描く

エリアリノベーション 変化の構造とローカライズ エリアリノベーション:
変化の構造とローカライズ

新たなエリア形成手法を探る

PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた PUBLIC DESIGN
新しい公共空間のつくりかた

資本主義の新しい姿を見つける

[団地を楽しむ教科書] 暮らしと。 [団地を楽しむ教科書]
暮らしと。

求めていた風景がここにあった

全国のR不動産 全国のR不動産:面白く
ローカルに住むためのガイド

住み方も働き方ももっと自由に

RePUBLIC 公共空間のリノベーション RePUBLIC
公共空間のリノベーション

退屈な空間をわくわくする場所に

toolbox 家を編集するために toolbox 家を編集するために

家づくりのアイデアカタログ

団地に住もう! 東京R不動産 団地に住もう! 東京R不動産

団地の今と未来を楽しむヒント

だから、僕らはこの働き方を選んだ 東京R不動産のフリーエージェント・スタイル だから、僕らはこの働き方を選んだ 東京R不動産のフリーエージェント・スタイル

都市をリノベーション 都市をリノベーション

再生の鍵となる3つの手法

東京R不動産(文庫版) 東京R不動産(文庫版)

物件と人が生み出すストーリー

東京R不動産2 東京R不動産2
(realtokyoestate)

7年分のエピソードを凝縮

「新しい郊外」の家 「新しい郊外」の家
(RELAX REAL ESTATE LIBRARY)

房総の海辺で二拠点居住実験

東京R不動産 東京R不動産

物件と人が生み出すストーリー

POST‐OFFICE―ワークスペース改造計画 POST‐OFFICE―
ワークスペース改造計画

働き方の既成概念を変える本