第69話 震災の日、ミサワクラスでは
3月11日、ミサワクラスの住人はどのように過ごしていたのでしょうか。
地震発生と同時にミサワクラスは電気とガスが使えなくなりました。
その時ミサワクラスにいた住人数人で、明るいうちにコンビニに食糧調達へ。
地震発生後すぐにコンビニは混雑していましたが、運よくレトルトカレーとガスコンロを購入できました。
それから、近くの花小路トランクの住人も集まってきました。
お互いの連絡先の再確認をし、各自食糧を持ち寄り、いざという時の備えとしました。
情報は手回しラジオから。
それと、たまたま住人の一人が友人から借りていたiPadが大活躍したようです。

キッチンに集まる住人たち。
日が落ち暗くなると、空き部屋に全員集まって食事。
明かりは、以前自分たちが作ったキャンドルの火。
この日は10畳ほどの部屋に10人弱、肩を寄せ合って夜を越しました。
不安を和らげてくれるのは、やはり親類や友人。
たとえ大きな災害が起きても、住人同士でお互いに支えあうことができる。
それは、シェアアパートの大きな魅力のひとつだと思います。

山形R不動産草創期、2009年から2013年にかけて、当時の東北芸術工科大学の学生たちが山形市内の空き物件を探し、実際に再生していったプロジェクトダイアリー

黒田良太
鈴木芽久美
山本将史
工藤裕太
佐藤英人
石母田 諭