第16話 What a wonderful world
2011年12月上旬
ラフランスやリンゴの大収穫祭を終え、途端にもう冬です。
晩秋の収穫まで、着色管理のため葉っぱ取りや反射シート敷きなど、忙しくしていましたが、収穫を終えて園地内の支柱やシートを片付けたりしていると、一気に物寂しくなってきます。

今年の作業を終え、冬ごもりを待つ田んぼ。
今年も美味しい米が実りました。来年もまた、雑草やヘビとの戦いです。

リンゴ園。霜をかぶり、冷たそう。
兼業農家1年目、手が回らずリンゴの面積減らしてしまいました。
でも、いつかきっと・・・。

ラ・フランス園。葉っぱが黄色くなって落ち始めてます。
消毒のデビュー戦、このラ・フランス園からだっけな。

サクランボ園。紅葉がきれい。
オヤジと一緒に最後に仕事したサクランボ園。

緑から黄色のグラデーションと、落ち葉の絨毯。
山形R農園も、ここから始まりました。
なんか、冬空と葉っぱが落ち始めている果樹園の風景からか、最終回の回想シーン的な
記事を書き出していますが、このブログはまだ終わりではありません。
気がつくと、突然兼業農家になってからはや半年。
いろいろありましたが、知識も技術も、まだまだとても本格的な農業とはいえません。
・・・どうかな?半人前、いや3分の1人前くらいは・・・いや、そんなに甘くないか。
まあ、10分の1人前くらいでしょう。

冬の農園の夕暮れ。夕方5時にはとっぷり日が暮れます。
本格的な厳しい冬に向かう風景は、寒そうで、冷たそうで、寂しくもあります。でも自然は、葉を黄色に染め、落葉し、冬ごもりをして、そして来年の春にはいっぱい花を咲かせ、夏には果実を実らせるための、準備にとりかかっているんですね。
そう考えると、決して寂しい風景ではない、むしろ、力強く、素晴らしい自然の姿なのです。
つづく

山形R不動産メンバーの水戸靖宏が、ある日突然兼業農家になり、戸惑い、苦悩し、時折愚痴を言いながらも、楽しく農地と向き合っていくストーリー。後継者不足で増え続ける空き農地。山形R不動産では物件ばかりではなく、農地や農業も紹介してしまうのか!?

水戸靖宏(山形R不動産/千歳不動産・マルアール代表)
山形R不動産の代表であり、千歳不動産株式会社の代表取締役、そして株式会社マルアールの代表も務め、さらに現役の兼業農家として、ラ・フランスやさくらんぼを栽培。