価格：

1,500万円

面積：

119.23㎡（建物）
838.99㎡（敷地）

山形市のすぐ隣、東村山郡山辺町。

ニット産業の町として知られるこの場所は、実は山形市街地から車で15分ほど。

山形駅からもわずか3駅という近さで、“都会すぎず、田舎すぎない”絶妙なバランスのまちです。

そんな住宅街の一角に、今回の物件は静かに佇んでいます。

最初に驚くのは、カーポートから玄関まで伸びる屋根付きのアプローチ。

雪国・山形でもなかなか見かけない造りで、ここを歩くと、自然と気持ちが高まる。

玄関までのわずかな距離が、小さな舞台装置のように暮らしにリズムを与えてくれます。

アプローチを抜けると、築47年の和風住宅が迎えてくれます。

けれど、まず目を奪われるのは家ではなく、その手前に広がる庭。

レンガ敷きのスペースに、石のテーブルと椅子。

ここでコーヒーを飲んだり、夜風を浴びながら一息ついたりする光景がすぐに浮かびます。

そして顔を上げれば立派な日本庭園。

家に入る前に、この庭だけで満足してしまいそうです。

庭をぐるりと回ると、花壇の延長を上手く利用した小さな池が現れます。

実はこれ、金魚を育てていた“金魚池”。

縁日の金魚すくいで持ち帰った子たちを、この池で大事に育てていたそう。

そんな暮らしのストーリーが染み付いた場所が、そこここに残っています。

裏手に回ると、今度は本格的な家庭菜園スペースが。

勝手口と直結しているので、採れたての野菜をそのままキッチンへ。

“庭で採って、すぐ食べる”という日常がごく自然に溶け込んでいる。

さらに敷地の奥には、2階建ての大きな車庫。

現オーナーはここで愛車のメンテナンスを楽しんでいたそう。

その隣には、縦列で6台停められる駐車スペースまであります。

それもそのはず、この物件の土地面積は250坪超。

敷地にゆとりがあるだけで、暮らしの自由度はこんなにも変わるものなんだと気づかされます。

肝心の住宅は、大幅リフォーム済みで、すぐにでも住める状態。

1.25坪の広々としたユニットバスも新設され、築47年とは思えない快適さです。

ただ、古き良き部分はしっかり残されているのが嬉しい。

縁側とつながる8帖の和室は南向きで、庭を一望できる特等席。

縁側ごしに季節が流れていくのを眺める──そんな時間が、この家の本当の贅沢なのかもしれません。

これだけ広い敷地なので、住まい方の自由度はとてつもなく高い。

トラックも余裕で停められるし、家具リペアやものづくりの職人さんなら、住居兼アトリエとしても相性がいい。

暮らしの“余白”が、この家にはたっぷり詰まっています。

庭があって、菜園があって、車庫があって、そして縁側がある。

ただ住むだけではもったいない。

この家は、暮らしを自由に編集したくなる“楽しい家”。