第70話 民家の蔵→パン屋さん

東北芸術工科大学から小立方面に向かう坂を降りていくと、
古い民家が並ぶ通りがあります。

その中の1軒、表札の下になにやらこんな看板が。

p_panya_01.jpg木の板にチョークで小さく案内が。

見た目はふつうの民家。「なにかのお店かな・・・?」
と中に足を踏み入れると・・・民家の横の蔵になにやらまた看板がたてかかっている模様。

p_panya_02.jpg民家の蔵。ここでなにかお店をやっているよう。
p_panya_03.jpg蔵ならではの風合いが出ている入口

蔵のちいさな入口の横にはまたもや木の板に「月のぱん屋」という文字。
パン屋さんがこんなところに!

しかも黒板には「ぱん焼きは月・木のみです」。
どうりで違う曜日に通ったときには気付かないわけです。

今日はたまたま月曜日。さぁさっそく靴をぬいでお店の中へ。
(靴をぬぐのも、お家の中におじゃまするみたいでわくわく)

p_panya_04.jpgちいさなお店の中にならぶパンたち。床も木の板であたたかい。
p_panya_05.jpgひとつひとつ手書きのラベルがつけられた天然酵母のパン
月のぱん屋のパンにはすべてに自家製天然酵母菌、自然塩がはいっているそう。
「みるくぱん」「桑の葉むしぱん」「ちいちゃいおてて」などパンの名前も。
なんだかやさしくてあたたかい名前。どれもやわらかくておいしそう・・・!

この日のお昼はもちろん月のぱん屋のパンだったのですが、どれも豆や麦、葉っぱなどの自然素材の味がして、お店の雰囲気そのものの味がしました。

p_panya_06.jpg中の階段には絵本がたくさん
p_panya_07.jpg山形の作家さんが作ったというカトラリーも
パンを焼いてない日は、農家をやっているというオーナーの伊藤さん。

冬は畑でとれた野菜を使い「ごぼう食ぱん」なども売っているそう。
蔵といい素材といい、農家ならではのパン屋さんです。

ぜひ月曜日か木曜日にこの近くを訪れた際はおじゃましてみてください。
山形ならではのあたたかい蔵の雰囲気と、やさしいパンがお出迎えしてくれますよ。

p_panya_08.jpg手書きのゆるさが心地いい看板

月のぱん屋 
山形市小立3-8-44
TEL 023-642-1064
営業時間 AM11:30~18:30頃
営業日  月曜・木曜


(文・写真=加藤愛花里)

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どこかおかしい東北芸工大生たちが、山形市のいいお店、きれいな景色、おいしい旬な食べ物などを紹介していく。住んでいる人も知らないものもここには載っている。まさに山形ミ○○ラン!!彼らの「山形でのあそびかた」はこんな感じ。

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