第66話 40年間七日町を見守る喫茶店

とうとう山形でも雪が吹雪いてくる季節になってきました。
そんな中、空室のテナントの見学で久しぶりに七日町に来ていたので
散歩と本屋さん巡りもかねて歩き回っていました。

歩き続けて一時間... 「さっめぇ(寒い)」

さすがにそこまで吹雪いていないにしても手袋を忘れてきてしまったので
どこかお店に避難しようかなと思っていると、
ちょうど良く喫茶店「珈琲 ひまわり」を発見しました。

p_himawari_01.jpgお店の外観。

「私のような新参者が入っても大丈夫だろうか?」
と一瞬考えましたが、とにかく暖まりたかったのと入ってみたいという好奇心で、
いざ店内へ。

p_himawari_02.jpgマスターの堀部さん。ブログ掲載を快く許可してもらいました。

入ってみると店内の雰囲気と流れている音楽ラジオがとても合っていて
それでいてなんとも懐かしいような感覚になりました。
(かかっていた音楽は80年代のヒット曲など)

とりあえず、カウンター席に着き、金曜日に伺ったのでマンデリンをアメリカンで注文し、待っていました。

p_himawari_03.jpgハワイコナを出すお店は少ないらしく一回は飲んでみたいですね。

よくカウンターを見てみるとそこにはサイフォンが!(iPh○neでは無いですよ)

p_himawari_04.jpg目の前でサイフォンを使って珈琲を淹れてくれました。奥の棚にこけしが入っているあたりに山形だなぁと感じますね。

そして店内を見回してみて、珈琲以外のメニューが見当たりません!
(珈琲が自慢なので他には軽食程度しかしないそうです)

すこし妄想してみると...お店に入って、カウンター席に座り、
曜日で出す珈琲がきまっているので
「アメリカンで」 この一言で済んでしまう。
なんともクールではありませんか。

p_himawari_05.jpgカウンター席とテーブル席どちらもあります。

そんなことを考えつつ、
折角カウンター席に座ったのに何も話さないのはもったいないと思い、
はじめは「外が寒くて暖まりに来ました」と何気ない会話でしたが、
マスターの堀部さんと話しだすと、
なんと、この「ひまわり」ができて40年経つそうです。

また以前の七日街第一通りは10軒近くの喫茶店があったのに、
今では2軒まで減ってしまったという、
自分の知らなかった七日町についても教えてもらいました。
また「ひまわり」のように
珈琲だけをメインに出している喫茶店は珍しくなってしまったと。

そう話している間にも常連さんがちらほら。
しかし最近では、通いに来てくれる大学生や若い人が減って来ているらしいです。

p_himawari_06.jpg店内には芸工大の方の作品が飾られています。

七日町を歩いていると、なにかと大学生の活動に協力的な方が多くて
とても良いところですよね。

ファストフードなど気軽に出入りできるお店もいいですが、
常連さんが集まる喫茶店での暖かいひとときも楽しんでみてはいかがでしょうか。


珈琲「ひまわり」
〒990-0042 山形県山形市七日町2丁目1の38(七日町一番街通)
TEL 023(641)2566


(文・写真=小林史明)

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どこかおかしい東北芸工大生たちが、山形市のいいお店、きれいな景色、おいしい旬な食べ物などを紹介していく。住んでいる人も知らないものもここには載っている。まさに山形ミ○○ラン!!彼らの「山形でのあそびかた」はこんな感じ。

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