第4話 蔵スタイル

山形中央郵便局の前を歩くこと数分、突き当たった目の前にこの蔵があった。



昔ながらの大きな存在感を放つこの蔵はその重々しい蔵の外観とは違いその中は蔵の中ということを感じさせないくらいに綺麗な装飾が並ぶ。
蔵を改装してできているこのClapsという店は大学生や職人が生み出したアート作品をギャラリーとして展示しながら、その作品の販売も行っている。


店内はアンティーク家具で彩られており、数百年の歳月を過ごしてきた木の温もりは店全体に優しさと暖かさをもたらしている。
木の木目と白い壁は歳月の長さを気品として私たちの目を通してアート作品の存在を輝かせている。
店主の話を聞くと元々は代々続く酒屋であり、今も多くの山形の地酒を取り扱っている。


店内を飾る作品の数々は手作りの温もりが暖かい。
深みのある漆黒の植木鉢や行燈、木製の壁掛け棚。


色合いの鮮やかな鞄や酒屋ということもありユニークな酒置きなども販売している。


大きい作品になると木目が際立つ椅子などもある。


建築として歴史のあるこの蔵は1つだけではなく、店の奥にも蔵が残っている。
以前あった蔵は取り壊したが、その蔵の柱はムービーオンという山形の新しい映画館の装飾として再利用もされているそうだ。
奥の蔵は蔵と家の屋根が今では一続きになっていて、かつては外部空間であった場所が今は大きな土間として家と店とを繋いでいる。


時間を感じさせてくれる蔵の空間に洗練されたアート作品と長い年月愛され続けている山形の地酒に出会えるこの店に散歩気分で足を運んでみてはいかがでしょうか?

■ADDRESS:山形県山形市十日町2-5-6

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どこかおかしい東北芸工大生たちが、山形市のいいお店、きれいな景色、おいしい旬な食べ物などを紹介していく。住んでいる人も知らないものもここには載っている。まさに山形ミ○○ラン!!彼らの「山形でのあそびかた」はこんな感じ。

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