第28話 「ギャラリー絵遊」&「蔵だいます」

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山形はすっかり冷え込み、先日はみぞれまで降ったそうですが、この日はいつになく良いお天気でした。

普段車で移動することの多い私。駐車場がないとどうしても行くのを渋ってしまうのですが...この日訪れた「ギャラリー絵遊」と「蔵だいます」。駐車場、あります。

お伺いして早々に、この2つを主宰されている駒谷さんが出迎えてくださいました。

まず始めに蔵だいますを拝見させていただきました。

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1階は座敷となっており、2階が物置として使われています。

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というのもこの蔵、山形でも数少ない座敷蔵で、今でもその原形を大事に残されているのです。山形には約330もの蔵が現存するのですが、そのほとんどは倉庫として使われており、店蔵や、この蔵だいますのような座敷蔵は50あるか、というほど少ないのです。

実はこの蔵、一度大火に遭っているのです。言われなければ気付かないほど綺麗に残っているのは、蔵が耐火性に優れているからなんです。一部炭化しているところが残されているので、訪れた際は探してみるのも良いかもしれません。

また、一階に置かれているこの机、何の木だかお分かりになりますでしょうか。

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この木は樹齢250年のトチの木で、駒谷さんが定期的に蜜蝋のワックスを丁寧に塗りこんでいるからこその美しさが今でも保たれています。後述のギャラリー絵遊だけでなく、こちらの蔵だいますでも工芸作品等の展示発表可能ですので、興味のある方はぜひ。

続いて中に入らせていただいたのが、ギャラリー絵遊。こちらは2006年11月1日にオープンしたのですが、本学科長の竹内昌義教授の指導のもと、ヤマガタ蔵プロジェクトが設計したものです。外壁は総金山杉。黒く美しいファサードが一際目を引きます。

こちらのこだわりは、建物の真ん中に柱を立てない、というところ。

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また、柱ギリギリまでガラスをはめ込んでいます。だからこそ、解放感が生まれるのです。

訪れた日は、芸工大のテキスタイルの方が個展を開いていらっしゃいました。手軽に自分の作品を展示できる場所がある、というのも素敵ですね。

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再び外へ出ると、赤く色づいた紅葉が落葉し、風情ある中庭でゆっくりとくつろぐこともできます。

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仕事の合間、家事の合間、課題の合間の疲れた時に、癒しを求めて訪れてみるのはいかがでしょうか。

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日展でランチの時、同席した私達で~す。駒谷さんに名刺とパンフをいただきPCで検索したら、とてもステキなギャラリーで驚きました。私達3人は陶芸(12年位)と水彩画(初めて2年位)なんですが、いつか3人展をやりたいネと、話しているんです。私達の街にも駒谷さん所有の様なステキなそして環境の良いギャラリーが見つかればいいなァ~と願っているんです。機会があれば山形に遊びに行きたいです.

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どこかおかしい東北芸工大生たちが、山形市のいいお店、きれいな景色、おいしい旬な食べ物などを紹介していく。住んでいる人も知らないものもここには載っている。まさに山形ミ○○ラン!!彼らの「山形でのあそびかた」はこんな感じ。

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