【第5話】え、動物園? — 仕上げ直前の現場から
いよいよ完成が見えてきた……?
室内は、内装の仕上げと什器の設置を残すのみ。
現場は慌ただしく進み、完成も見えてきました。

慌ただしいけれど、 空間は確実に仕上がっている。
今回は、吹き抜け部分の柵が完成したとの報告を受け、ワクワクしながら現場へ向かいました。
そして一言。

吹き抜け部分を見上げる。鉄骨に乱反射した光が美しい。
「え、動物園?」
本来なら壁の中に隠れてしまうはずの軽量鉄骨の下地。
それをあえて“表し”にしているため、
まるで檻のような、無骨で直線的な空間が立ち上がっていました。

壁の中に隠れるはずだった軽量鉄骨を、あえて“表し”に。 無骨だけど、この家にはこれくらいがちょうどいい。
当初は木製の柵を予定していました。
けれど現場での判断は、「それだと綺麗になりすぎる」。
古い建物の質感とのバランス。
安全性。
そして、この家が持つ少し荒々しい魅力。
結果、下地をそのまま見せるという大胆な選択に。
(チャラーラー♪ と某劇的リフォーム番組のBGMが流れそうな瞬間です。)
しかし不思議なことに、これがちゃんと馴染んでいる。
古い梁や土間の素材感と呼応し、
どこかインダストリアルで、でもやりすぎていない。

吹き抜けができるだけで、 家のスケールが一気に変わる。
現場でより良いものへと変化していく。
図面だけでは生まれない“判断”がある。
これこそリノベーションの醍醐味だと改めて感じました。

パースでは想像だったものが、 現場で“本物”になる瞬間。
そして、その奥に広がるぶち抜きLDK。
壁を取り払ったことで生まれた奥行き。
時間帯によって表情を変える光。
パースでは想像だったものが、現実のスケールで立ち上がっています。

寝室? アトリエ? 小さなサロン? 外から直接入れる、もうひとつの玄関。
そして気になる、
店舗・事務所としても利用できるあの空間。
本来の用途は、勝手口付きの寝室。
ただし、外から直接出入りできる“もう一つの玄関”と捉えれば、
ここは小さな店舗や事務所としても機能します。
※あくまで住宅がメイン用途です。
併用での利用が前提となりますので、その点はご了承ください。

用途の指定がない土間スペース。減築ではない空間の利用方法。
それでも妄想は止まりません。
住みながら働く。
設計事務所。
個人サロン。
小さなアトリエ。
ギャラリーなら、土間スペースも活用できそう。
“暮らし”と“仕事”がゆるやかにつながる家。
気持ちのいい空間が、いよいよ出来上がりつつあります。

慌ただしく進む現場。外壁も実は塗り替えが終わりました。
次回はいよいよ完成編。
内覧会の段取りも進めていきたいと思います。
おすすめコラム

